整形外科は、運動器の疾患を扱う診療科です。運動器とは、身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などの総称です。整形外科では、骨・関節・筋肉・靱帯・腱・脊髄・神経の病気、外傷(ケガ)による損傷などを治療します。
また、整形外科の分野では、単に病気やケガを治すだけでなく、運動機能をできるだけ元に回復させることを目的とします。首・肩・腕・肘・手・腰・膝などの痛み、肩こり、五十肩、首こり、そして外傷やススポーツ障害など、痛みやしびれ、こり、その他の違和感でお困りの方はどうぞご相談ください。
リハビリテーション科では、病気やケガによる運動機能障害に対して、医学的治療や治療的訓練を行います。リハビリテーションによって、患者さんが障害を克服し、質の高い生活(QOLの向上)を営むことを支援します。
当院では、患者さんのお一人おひとりにあったリハビリテーション治療をご提案しております。お薬や手術などで病気を治すだけでなく、リハビリテーション、運動をすることによって体を活性化させて、より快適な毎日を過ごしてもらえたらと思っております。
関節や関節の周囲の骨、腱、筋肉などに痛みが起きる病気をまとめてリウマチ性疾患と呼びます。このうち、関節に炎症が続き、関節が徐々に破壊され、やがて機能障害を起こす病気を「関節リウマチ」といいます。
関節リウマチの患者さんは現在日本に70~100万人、お年寄りの病気と思われがちですが、発症ピークは30~40歳代の女性に多いです。女性に多い理由は、はっきりしたことはまだわかっていません。
関節リウマチの症状
関節リウマチの初期にあらわれる症状には、次のようなものがあります。
- 朝起きた時、手がこわばって動かない分
- 関節が腫れ、むくみ、痛い、だるい
- ぎこちない関節の動き
- なんとなく手に違和感
リウマチの明確な原因は分かっておりませんが、遺伝もしくは、自己免疫機能の異常などといわれています。リウマチは進行すると、手の指や足の指の関節に関節リウマチ特有の変形が起こり、どんどん関節が動かしにくくなり、日常生活にも支障が出てきます。
生物学的製剤による治療
当院では、生物学的製剤による新しい治療も積極的に取り入れています。生物学的製剤とは、バイオテクノロジー技術を駆使して開発された薬で、生物が産生した蛋白質を利用して作られています。関節リウマチの炎症や痛み・腫れ、そして骨や軟骨などの関節破壊を引き起こす原因となる物質を抑える効果を発揮します。
生物学的製剤など、リウマチ治療は年々進化しておりますが、リウマチ治療には早期発見・治療がとても重要となることは言うまでもありません。気になる症状がある方、なんとなく心配な方も、まずはお気軽にご相談ください。